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IちゃんとP(パパ)小野田君の会話が続きます。

イラスト

Iちゃん

パパ、今日は「災害と電話について」、PHSは終わったけど「携帯電話」が残っちゃったので、続きだよね。

Pパパ

そうだね。
PHSが、一番強いことや、PHSとPHS間はNTT電話網の発信規制を受けないことなどは、ちゃんと覚えているかな?

Iちゃん

エー、覚えているけど、私はピッチを使っていないので、今日の「携帯の話」に興味があるの。

Pパパ

図1 災害と携帯
災害と携帯
画像下部テキスト

非常時にも使える携帯電話の特徴として、
 (1)ネット情報を簡単に手に入れられる
  (各種情報の迅速な入手)
 (2)テレビやラジオを受信できる
  (災害情報のリアルタイム受信)
 (3)通話やメールの使用
  (通話は規制があるが)
が有効だね。でも1つの課題として
 (4)バッテリー使用時間の問題(充電も)
がある。(4)は、後で話すね。

Pパパ

携帯電話については、基地局の電源の問題、バッテリーの問題も非常時には重要だね。 ネットや、ワンセグを使い続けることは普段以上に電気を多く使ってしまう。加えて、乾電池なども売り切れになってしまう可能性もあり、乾電池を使って、携帯を充電するというモデルもリスクがあるよね。
災害時での携帯電話については

  1. 災害時につながらない状況は今後も大幅に改善される見通しはない。(ただし、改善の動きが始まった)(注1)
  2. したがって混雑時は当事者以外は携帯の利用を控える。
  3. 各キャリアの災害用伝言板サービスを活用する。
  4. 「圏外」ならば電源を切ったほうが長持ちする。
  5. 避難所か携帯電話会社の公式ショップで充電サービス。
  6. 災害に備えて予備電池を確保。無料でもらえることもある。

という、極めてシンプルな点の再認識が必要となりそうだね。

Iちゃん

電池の問題が大事っていわれたけれど、電池について「お得情報」を知っているわ。

Pパパ

ほほう。紹介してくれないか。

Iちゃん

いいわ。教えてあげる。
まず、ドコモですが

図2 電池サービスの話
電池サービスの話

  1. FOMAで2年以上同じ携帯電話を使っている場合に、2個目の電池パックを無料プレゼントしてくれる。
  2. 1年以上2年未満で、同じFOMAの携帯電話を使っていれば、ドコモポイントが500ポイント(500円相当)で2個目の電池パックを提供してくれる。
  3. NTTドコモを10年以上使っている人で、1年以上同じFOMAの携帯電話を使っていれば、2個目の電池パックを無料プレゼント(2008年10月スタート)

なの。
次に、auですが

  1. auには電池パックの無料制度はないの。
    でもね、月額315円の「安心ケータイサポート」に加入すれば、1年以上同じ携帯電話を使っている場合に電池パックを1個プレゼントしているのよ。
  2. また3年以上になった場合には、さらにもう1個プレゼント。
  3. また非会員でも、auポイント2000ポイント(2000円相当)で電池パックを入手できるの。

ソフトバンクではね、

  1. 月額487円の「あんしん保証パック」に1年以上加入している人で、1年以上同じ携帯電話を使っている人に、電池パックを1個プレゼントしているの。

Pパパ

ほほう、詳しいね。女の子はこういった情報には強いんだね。

Iちゃん

誉めてくれて有難う。
でも、パパ、「ケータイ“災害用伝言板”」の話は、どうなったの?
前回時間が足りないし、PHSを含めた共通の話題だから「次回話すよ」って言ったのを覚えている?

Pパパ

いやいや忘れていたよ。
ごめん、ごめん。
では、その話題に移ろう。

災害時に通常の電話がつながり難い場合は、比較的繋がりやすい

  1. 「災害用伝言ダイヤル171」
  2. 「災害用ブロードバンド伝言板(web171)」
  3. ケータイ「災害用伝言板」 (NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイル、イー・モバイル、ウィルコム)
  4. (4) 携帯電話メール(携帯電話各社) 等

の4つの方法があるが、1、2は勉強したし、4は日常使っているから知っているね。

3の話をしよう。
すこし厄介な話だが、携帯各社で少しずつ使い方が違うんだ。

Iちゃん

へーぇ!じゃあ自分の携帯電話会社の「使い方」をネットで調べておかなきゃ駄目だわ。
後で調べておくけど、イメージが湧くように、どこかの携帯電話会社の例で話してくれない?

Pパパ

そうか。
では、NTTドコモの例で話を進めよう。

NTTドコモ(他の携帯各社も)では、大規模な災害時に携帯電話やスマートフォンで安否確認ができる「災害用伝言板」を提供しているんだ。
「災害用伝言板」とは震度6弱以上の地震など、大きな災害が発生した時に、被災地域に住んでいるか滞在中の人が、ドコモの携帯電話やスマートフォンから自分自身の状況を登録することができ、登録された安否情報はインターネットなどを通じて、全世界から確認できる災害時専用のサービスなんだよ。

また、あらかじめ指定した家族や友人に対して、災害用伝言板に登録したことをメールで知らせたり(登録お知らせメール)、被災地の方に災害用伝言板への安否情報の登録を依頼(登録お願いメール)することもできるんだ。

Iちゃん

それは分るわ。
中身を知りたいわ。

Pパパ

そうだね。サービスの概要を話そう。

  1. 運用条件:震度6弱以上の地震など、大きな災害が発生した場合
  2. メッセージ登録可能エリア:災害が発生した地域( 登録可能エリアの詳細については「災害用伝言板」より確認することができる。)
  3. ッセージ登録可能件数:1携帯電話番号あたり10件(10件を超えるメッセージは古い ものから順次上書きされる。)
  4. メッセージ登録内容:状態(複数選択可)日本語版:「無事です。」「被害があります。」「自宅に居ます。」「避難所に居ます。」
    英語版:「I'm okay」「Need Help」「Safe at home」「At evacuation area」
    コメント(全角100文字以内(半角200文字以内))
    (コメントのみの利用も可能。また一度に状態とコメントの両方の登録も 可能。)
  5. メッセージ保存期間:1つの災害でのサービスを終了するまで。
  6. 登録お知らせメールの送信先として設定可能なメールアドレス(最大5件)
      ・iモード・spモードメールアドレス
      ・インターネットメールアドレス
      ・ドコモ以外の携帯電話・PHSのメールアドレス など (ファミリー割引グループであれば、事前登録は必要ない。)
  7. メッセージ確認可能エリア:全国のiモード及びspモード利用可能エリア
  8. 料金:無料(有料のケースもある。)

Iちゃん

分ったわ。使い方など自分で調べます。
PHSと携帯の話は終わったけれどこれからはスマホ(スマートフォン)の時代でしょ。
「災害とスマートフォン」についても、お話を聞きたいな!

Pパパ

いいとも。
では、次回は「災害とスマートフォン」について話をしよう。

小野田君

携帯各社の最近の動きで、「災害対策の改善に着手した」と言われましたが、このことも知りたいです。

Iちゃん

私は、先日NHKのテレビ放送で「エリアメール」の話題を知ったの。
そのことも聞きたいな!

Pパパ

うんうん、いっぱい知りたいことがあるね。追々説明しよう。まだ、いろいろ話題があるね。
知識を広げて行こうね。

(注1)
災害時につながらない状況の改善:最近携帯各社が「新たな広域災害対策」に着手し て、“落ちない基地局”、“つながる通話”に改善する動きがある。 このことは、後日解説する。

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