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Hitachi

I(愛)ちゃんとP(パパ)とO(小野田君)の会話が続きます。

イラスト

Iちゃん

今日は「IT眼症の話」だったわよね。
そもそも「IT眼症とは何か?」から説明してくれないかな。

Pパパ

いいとも。
ITって分るよね。
随分前にITとICTについて勉強したが(*1)、ITとは、「Information Technology:情報技術」の略で、最近のテレビゲームとかパソコンなどを含む様々な情報機器、あるいはその技術のことだったね。
そして、その「IT眼症」というのは、「IT機器を長時間あるいは不適切に使用することによって生じる目の病気と、その状態が誘引となって発症する全身症状」のことを言うんだ。これが最近増えているんだ。

Iちゃん

パソコンはずっとあったけど、スマートフォンが急速に普及して、子供も使うようになったからかな?

Pパパ

パソコン画面を見ながら長時間の仕事をする職種では、「目が疲れる(疲れ眼)」とか「目が乾く(ドライアイ)」、「頭痛がする」などの眼症状に加えて、全身的な症状を訴える人が増えているんだそうだ。これらの症状は「VDT(Visual Display Terminal)症候群」とか、「テクノストレス眼症」と呼ばれ、肉体的な症状だけでなくて、精神的ストレスも問題視されているんだよ。

Iちゃん

具体的な症状は?

Pパパ

図1 IT眼症の症状
図1 IT眼症の症状

色々な症状があるね。一言で言えば、「眼の疲れ=眼精疲労」だ。具体的には、図1を見てくれないか。

小野田君

子供も「IT眼症」の問題が深刻になってきたと聞きますが?

Pパパ

そうなんだ。
スマートフォンの急激な普及が拍車をかけているんだね。これが一番の問題だ。
子供と言っても13才からしかデータがないが、総務省の平成29年度の情報通信白書によると、10代から30代までの若者のスマートフォンの利用者が大きな比重を占めているね。

Iちゃん

本当だ。10代の若者は5年前から比べると約20%から約80%と凄い普及振りね。

図2 スマートフォンの利用動向
図2 スマートフォンの利用動向
出典:平成29年版 情報通信白書(総務省 通信利用動向調査)

Iちゃん

ということは、スマートフォンの長時間利用で、「IT眼症」の問題が若者に多いってことになるのね。

Pパパ

そうだね。
小中学生が「IT眼症」になるケースも多く、専門家はスマートフォンなどの適切な利用を呼びかけているんだ。

小野田君

スマートフォンやタブレットの「ブルーライト(青色光)」も問題になっているようですね。

Pパパ

IT眼症はね、至近距離でIT機器の明るい液晶画面を長時間凝視することで、目の疲れや頭痛、首や肩のこり、不眠などの症状が出ること。イライラなど心身のストレスを抱えることになるんだね。
IT機器の画面の光源はLEDが主流で、目を刺激する「ブルーライト」を発している。画面との距離が近いほど、夜間や暗い場所ほど影響が大きいとされるんだが、スマートフォンやタブレット端末は、パソコンに比べて画面が小さく顔を近づけて見がちだから、それが原因になるね。

Iちゃん

「ブルーライト」って何のこと?

Pパパ

これは大事なことだから、説明しよう。
文字通り「青い光」なんだが、波長が380〜500nm(ナノメートル)の青色光で、可視光(人の眼で見える光)の中でも、もっとも波長が短く、強いエネルギーを持っていて、角膜や水晶体で吸収されずに網膜まで到達するんだ。パソコンやスマートフォンなどのLEDディスプレイやLED照明には、このブルーライトが多く含まれているから問題なんだ。

図3 ブルーライトは?光線と波長
図3 ブルーライトは?光線と波長

小野田君

私達が「光」と呼んでいるのは、電磁波のうち、人の目で見えることが出来る可視光線のことですよね。図3のように、可視光線の波長は、およそ400〜800nm(ナノメートル)で、ブルーライトは380〜500nmで、400nmより短くなると紫外線、700nmより波長が長くなると赤外線と呼ばれるってことですね。

Pパパ

そうだ。そのとおり。
私たちの目の角膜や水晶体は、およそ350nm〜800nmの波長を透過させるが、それより外側の電磁波(光)は透過できないんだ。つまり、網膜に到達する光の中で、紫外線にもっとも近い強いエネルギーを持つ光が、ブルーライトというわけだね。

Iちゃん

ブルーライトのことはわかったけど、それがどんな悪さをするの?

Pパパ

デジタルディスプレイから発せられるブルーライトは、眼や身体に大きな負担をかけると言われていてね。厚生労働省のガイドラインでも「1時間のVDT(デジタルディスプレイ機器)作業を行った際には、15分程度の休憩を取る」ことが推奨されているんだよ。

Iちゃん

IT眼症の防止策はあるの?
小中学生など子どもには特に注意させたいけど、どうしたら防げるのかしら?

Pパパ

そうだね。
1番は「原因を断つこと、つまりIT機器の画面から遠ざかること」だ。
2番は「度数や眼位の合ったメガネを装用するなどして、視覚性の原因を取り除くこと」だね。「ブルーライトカットの眼鏡」もその一つだね。
そして、子供については「子どもはIT眼症の症状を早期に訴えることはできないから、その分ご両親が気をつけて早期に発見するように努めること」だね。

Iちゃん

パパ、何か抽象的だなぁ。もっと具体的な注意事項はないの?

Pパパ

そうだね。日本眼科医会では、次のように言っているよ。
図4と図5だ。

図4 IT眼症を防ぐには(特に子ども)
図4 IT眼症を防ぐには(特に子ども)
出典:公益社団法人 日本眼科医会資料に⑧と⑨を加筆

Iちゃん

図5 IT機器を使うなら
図5 IT機器を使うなら

図4は、パソコンならいいけど、スマートフォンでは①と③と⑨は難しいわよね。
できればタブレットの方がいいのかもね。

小野田君

サービスの供給側も環境改善の動きがあると聞きましたが?

Pパパ

そうだね。幾つか紹介すると

  1. YouTube:2018年の3月中旬、アップルのiOS版でも画面の背景の色を白から黒に変更できる機能「ダークテーマ」を追加した。これで、文字の色が黒から白になって、設定後は目の疲れを軽減できる。
  2. グーグルなどの検索エンジンや、フェイスブックなども同様に変更できる。
  3. iPhoneでも、調光機能のナイトシフトを利用できる。
  4. パナソニックは、やはりこの3月に、パソコン利用者のストレス状態を内蔵カメラでチェックできる法人向けのサービスを始めたし、使用時間もグラフで可視化できるそうで、多くの企業から問い合わせがあるそうだ。

と言った状況だ。(*2)

小野田君

我々も「要注意」ですね。
私も、モニターを大きくして、連続使用は1時間以内にして、途中で席を立つくらいの気配りをするようにします。

Iちゃん

次ぎのテーマだけど「ポケットベル」、略して「ポケベル」っていうのかな。
サービス提供が終わるって聞いたけど、終わっても困らないの?
私は使ったことも無いのでイメージが湧かないけど、このこと教えてくれない?

Pパパ

そうか、使ったことが無いか!
ジェネレーションギャップだね。
小野田君も使ったことの無い年代だろうけど、調べて報告してくれないか。

小野田君

分りました。

*1
ITとICT:本コラムの99回(グリーンICT)の中で、ITとICTについて解説済み。
*2
提供側の環境改善:読売新聞朝刊(2018年4月22日)

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