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IちゃんとP(パパ)小野田君の会話が続きます。

イラスト

Iちゃん

パパ、今日は「インターネットFAX」の続きで「FAX自体がインターネット利用する機能を持っているもの」について 話してくれるんだったわよね。

Pパパ

そうだったね。
小野田君の商談に関係するから、しっかり聞いてくれよ。

小野田君

はい。よろしくお願いします。

Pパパ

「インターネットFAX機能」をFAX自体が持っている複合機のはなしだが、先ず、その説明からしよう。
このインターネットFAXには、図1のように「インターネットを使ってファックスメッセージを送受信する機能があるんだ。送受信のやりとりに電話回線が不要となって通信費は0(ゼロ)になる。(インターネット利用費は別途必要)
ファックスでメッセージを送信するときは。TIFF−F形式(注1)の添付ファイルとしてEメールで送信される。

図1 インターネットFAXのイメージ
インターネットFAXのイメージ

Iちゃん

すると、通信経費は大幅にコストダウンできるわね。

Pパパ

図2 インターネットFAXの特長
インターネットFAXの特長

そうなんだ。
大きな特長が2つある。図2に示したが、

(1)通信費ゼロ!年間ランコストもダウン!
→電話回線の代わりに、インターネットを利用してファックスを送受信するため、通信費が0円に!
(2)通信時間大幅短縮!業務効率アップ
→インターネットファックスなら、超高速通信ができ、通信時間を削減、高画質な書類を送信しても通信時間はあまり変化しないので、業務効率も向上!

といったところだ。

小野田君

顧客に提案するのですが、(1)と(2)について、少し具体的に説明してくれませんか。

Pパパ

そうだね。
まず、(1)の「通信費ゼロ」については、次のように説明しなさい。「読み取ったデータをイントラネットやインターネットを経由してEメールの添付ファイルとして送信します。送受信のやりとりに電話回線が不要となるので、通信費はゼロになります(インターネット利用費は別途必要)。また、複合機がメールを直接受信して印刷するので通常のファクス受信と同じ感覚で使えます」とね。

次に、(2)については実事例を紹介するよ。   

小野田君

有難うございます。
逆に、何か注意することはありませんか?

Pパパ

そうだね。
前回勉強した「キャリアのインターネットサービス」は、PCにファックス機能をつけたものだから、相手は不特定のG3FAXと更新できたが、この「複合機のインターネットファックス機能」は「相手もインターネットFAX機能を持っていること」が条件だから、「企業の本支店間等、限られた相手になることに注意が必要」になるね。    

小野田君

分りました。
具体的な「提案方法」も教えて戴けますか。

Iちゃん

まぁ。小野田君全てご教授願うのね。
受注したら、パパと私にご馳走してよね。

Pパパ

はっはっは。君までご馳走する義理は無いと思うがね。
具体的な提案事例を図3に示したよ。
お客様の拠点数に合わせて提案し給え。

図3 インターネットFAXのシステム提案事例
インターネットFAXのシステム提案事例

小野田君

イメージが湧きましたが、実際の提案では「具体的なコストメリットの試算」が必要になると思います。
具体的な事例がありますか。

Pパパ

うんうん。その通り。
提案には絶対「デジタル数字でのコスト削減効果」が必要だね。「大幅なコスト削減が出来ます」などという「文学的表現」では、駄目だね。
図3の事例では

  1. ※(1)に示したが、支店が50店舗以上ある企業で、ファックスが本部から支店への指 示を1日1回、支店から本部への業務報告を1日2回、出退勤報告を1 週間に1回、1通信20円の通信費で送受信している場合、年間で114万円のコスト削減が可能になる。
  2. ※(2)に示したが、50ヶ所にファックスを同時送信する場合、通常のファックス順次同報では1件20秒×50ヶ所=1000秒=16分40秒かかるところ、超高速同時送信では1件2秒×50ヶ所=100秒=1分40秒で送信が可能。通信時間が1/10に短縮できる。

と、提案して成約した事例なんだ。
もちろん、※1の計算をして結果を導く「根拠」もキチンと示すんだよ。

図4 コストメリットと通信時間短縮
コストメリットと通信時間短縮

<補足>
某大手の車のレンタル会社の事例だが、年間の経費節減は114万円であった。
また、通信時間も1/10になった。

小野田君

実数字をいれて具体的に示すんですね。

Pパパ

そうだ。

Iちゃん

パパ、私、余計な質問をするけど、FAXは「もう、オールドメディアだ。早晩無くなる」って言う人がいるけど、それを小野田君がお客様から言われたら何て答えればいいの?

Pパパ

ほほう。珍しいね。小野田君の応援をするのは・・。

Iちゃん

たまには、そうしないとね。

Pパパ

たまにはご馳走をして貰う魂胆かな?

Iちゃん

当たりね。そんなことはいいから答えてよ。

Pパパ

FAXのメリット・デメリットを改めて考えてみよう。
表1に整理したから参考にし給え。
お客様には、メリットを強調するんだね。

表1 FAX通信のメリット・デメリット

表1 FAX通信のメリット・デメリット
  メリット デメリット
FAXしか送れない文書がある。
→手書き情報の交換に便利
紙を無駄に使う
文書が届いたことに気がつき易い。 紙やトナーの補充が面倒
手書き文書を送ることで、気持ちが伝わり易い 外出先では確認できない
名刺に書くのが必須になっている 誤送信ミスがある
送信操作が簡単 通信料金がかかる

それにね。決定的セールストークがあるよ。

小野田君

えっ、それってどんな?

Pパパ

「FAXは絶対に無くならないと思います。その証拠に、全ての人の名刺には"FAX番 号"が書かれていますね。これは、全ての企業が“FAXは必要”と認識されているから です。」って言うんだよ。

小野田君

そして「通信経費はかかるデメリットを、インターネットFAXが解決します」って言えば、セールストークとしてもインパクトがありますね。

Pパパ

うんうん、うまく纏まったところで、今日の勉強会は終わりだ。小野田君の受注成功を祈っているよ。

(注1)
TIFF−F形式:Tagged Image File Formatの略。ティフと読む。MicrosoftとAldus(現在はAdobeによって吸収合併されている)によって開発された画像データのファイル形式のこと。

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