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Hitachi

IちゃんとP(パパ)小野田君の会話が続きます。

イラスト

Iちゃん

パパ、今日は「災害と電話についての話」が、公衆電話、加入電話、PHS/携帯電話と終わったけど、いよいよ最後の「スマーフォン」の話になったのよね。
私も、スマートフォンにしたばかりなので今回のお話はとても興味があるわ。

Pパパ

図1 スマートフォンの一例
スマートフォンの一例
今や、スマートフォンは「機種選定」に迷うほど、
携帯各社から発売されている。

そうだね。
最近のスマートフォンの普及は凄い勢いだね。
今年度の携帯端末の販売台数は、その全体の50%以上がスマートフォンになるとも言われるほどの勢いなんだ。

小野田君

Iちゃんに先を越されていますが、スマートフォンは、私も買いたいと思い始めています。
人気の理由はなんでしょうか。

Pパパ

スマートフォンが人気なのは、いつでも好きな機能が使える「アプリ」のおかげだと思うね。
「いらない機能は捨て、必要な機能はアプリをダウンロードして自分流にカスタマイズ。
無線LANにも対応し、インターネットを介して大容量データのやりとりもできる。GPSもついているから地図アプリと組み合わせれば道にも迷わない。」といったところだろうね。

Iちゃん

そう!全くその通りです。(笑)
私の端末にも「地震情報と交通情報、AED検索と応急処置、かなり詳しい気象天気図」を見るアプリが入っているの。
もちろん、私も災害情報ばかり見ているわけではないけどね。
ラジオやゲーム、映画情報、などそれとは関係ないアプリと入り混じっていながらも、普段使っている端末にそれとなく入っていて時折使うところに意味があると思っているの。

Pパパ

そうだね。
小野田君、新規購入したら、いやショップでも試しにアプリの検索で「災害」と引いてみてごらん。
ニュース、緊急地震速報、地震情報、地震計、緊急電話、気象や火山情報などが続いてみれるよ。 ほかにも交通情報、心肺蘇生や応急処置のガイド、大画面のバックライトを活かした懐中電灯風のもの、街中にあるAEDをGPSやAR(拡張現実)と組み合わせて探し出すアプリなどがあんだ。
そういったアプリは携帯電話の圏内でないと使用できないものが多いんだが、オフラインでも使用できるシンプルなものもあるので、それなら災害時にも十分役立ちそうだね。

小野田君

「災害」という切り口から見て、携帯電話とスマートフォンの差はなんでしょうか?

Pパパ

図2 携帯電話VSスマートフォン(1)
携帯電話VSスマートフォン(1)

そうだね。
「電話のかかり易さ」をテーマに話してきたんだが、その点は「携帯電話網」を使う点で同じレベルだね。
しかし、大きな差は図2に示したように、機能(アプリやサービス面)で、スマート(頭が良い)点だろうね。

Iちゃん

えーっ。スマートって「頭がいいこと」なの?
「私のようにスタイルが良くて格好がいいこと」じゃないの?(笑)

Pパパ

はっはっは。
「スマート」って辞書で引いてごらん。
「賢い」,「利口な;〈演説・答弁などが〉」「才気のある」,「機知に富んだ」,「効果的な」、「(取引などで)抜け目のない⇒INTELLIGENT(類語)」とあるよ。「頭がいい」ことを言うんだよ。
スマートグリッド(賢い電力網)(注1)など最近の大きなキーワードだね。

Iちゃん

そうなんだ。でも、私も頭がいいから「スマートレディ」だわね。(笑)

小野田君

その点は横において、これからスマートフォンを買うつもりですが、携帯電話との相違点を整理してくれますか。

Pパパ

分りました。
図3に相違点を示したよ。

図3 携帯電話VSスマートフォン(2)(通常の携帯との相違点)
携帯電話VSスマートフォン(2)(通常の携帯との相違点)

Pパパ

話を戻すよ。
「頭がいい」といったが、今のスマートフォンを10年前の技術で実現しようと思ったら、大きめのカバンの中に、ノートパソコン、デジタルカメラまたはWebカメラ、マイク、モバイルカードのような通信カードなどを用意して、接続しなくてはならなかったし、実現できても「大容量通信」など思うようにできなかっただろうね。

しかも、そんなことができるのは一部のマニアックな人だけだしね。

それと同等以上の「頭のよさ」をもった「手のひらにのるサーバー以上のもの」が誰にでも使える「スマートフォン」と言っていいだろう。

しかも、そのほとんどがインターネットにつながっている。これが災害時、あるいはその防止や回避に役に立たないはずはないよね。

Iちゃん

スマートフォンで使える「災害関係のアプリ・機能」には、どんなものがあるのかしら?

Pパパ

災害時にスマートフォンは非常に役に立つんだね。一部通常の携帯電話でもできるものがあるが、少し列記してみよう。
(今回の東日本大震災でも、これらの機能によって助かったというTweet(注2)も数多くみられたんだよ。)

(1)Skype、Viberなどのインターネット電話・メッセージングサービス
携帯の通話・メール機能がつながらない場合、これがそのまま同じサービスを提供してくれるので、スマートフォンがあるとないとでは連絡がとれる可能性がダントツに違ってくる。飛躍的にあがることになる。

(2)Twitter(ツイッター)
ユーザー数は100万人以上、常にリアルタイムに周辺の様子を投稿するユーザーが多いため、このようなときに現場の様子を知る、知人と連絡をとる、ニュースを教えてもらうのに非常に有用になるんだ。
実際に現場にいる人、テレビで発表された内容など様々な情報が流れるからね。

(3)Ustream、ニコニコ生放送
NHK、フジテレビなどのテレビ放送を緊急にミラーリングして放送しているんだ。また、ユーザーによる現場の様子などの放送もあるようだね。
テレビがないときもこれがあれば見ることができるから効果的だと思う。

(4)radiko.jpのようなラジオのサイマル放送アプリラジオをスマートフォンで聴くことができるんだよ。しかし、聴取エリアが限られているのは少し残念だがね。

(5)Googlemapなどの地図・ナビアプリ・方位磁針
災害時には交通網も寸断され、建物の崩壊なども多く通常の手段では移動できないよね。地図やナビ、Googleの場合ストリートビューなども利用できるから徒歩の参考になるね。

図4 スマートフォンのワンセグ(例)
スマートフォンのワンセグ(例)

(6)ワンセグ
これは通常の携帯の方が得意な機能なんだが、災害が起きて時間がたつほど、テレビによる情報は正確で膨大なものになるよね。
最近の国内メーカー製スマートフォンではワンセグ機能がついているものが増えてきたので、移動しながら、電源がなくてもテレビが確認できるため便利だね。

(7)mixi,Facebookなどのソーシャル・ネットワーク
Twitterでも可能なんだが、知人の安否確認、お互いの連絡手段にもなるね。

といったところで、災害時には「スマート(頭のよさ)」を発揮するツールだといっていいだろう。

小野田君

わかりました。
私も早速「スマートフォン」を買いに行きます。
愛ちゃんに負けていられませんからね。(笑)

(注1)
スマートグリッド:スマートグリッドは、次世代の電力ネットワークのこと。これまでの電力ネットワークを抜本的に見直し、IT技術や新しい発電方法を組み合わせ、まったく新しい電力網と再生可能なエネルギーを推進するという、壮大な取り組みで、世界的に勧められている。
(注2)
Tweet:ツイートと読む。コミュニケーションサービス「Twitter(ツイッター)」で、書き込み(メッセージ)を投稿すること、および、投稿されたメッセージのことをいう。

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