第7回　ブロードバンドの話

パパ。今日は「ブロードバンドの話」をしてくれる約束だったよね。

そうだ。Iちゃんが使っている「ADSL」は「ブロードバンド」なんだよ。

それくらいわかるわよ。ブロードバンドだから「幅広い帯域」って意味でしょ！
いままでは「ナロウバンド（狭い帯域）」だったの。

いやいや、鋭いね。
図を見てごらん。図では「ブロードバンド」を「高速道路」に例えている。いままでの電話やFAX，PCのメールなどは、端末から2本のメタリック・ケーブルが電話局まで行っていたんだ。通る車は3.4kHzまでの低速だったんだね。道に例えると狭い道（ナロウバンド）だった。 ところが、いまは、ADSLでも40M（メガ）とか光ケーブルの100Mとか、凄い高速車が、どんどんたくさん通る道路が必要になってきた。「いろいろな車（データ）が、高速でたくさん通れる道、つまり“高速道路”」ってわけだ。

よく分かったわ。その主役のADSLって、IP電話と関係あるの？

あるある。図にあるようにADSL加入者の70％以上は「IP電話加入者」になるんだよ。

図に出てくる“いろいろな用語”も教えて！

「インフラ」とは「インフラストラクチュア＝生活基盤」のこと。「FTTH」は「ファイバ・ ツー・ザ・ホーム」、つまり光ケーブルを家庭まで敷設しているということだね。「ドライカッパ」とは「メタリックケーブルで遊んでいる奴」、「ダークファイバ」とは「光ケーブルで遊んでいる奴」のことで「会社で遊んでいる奴は“グータラ”」という。

あーはっはっは！お父さんの会社にはいないわよね。

いない、いない。

CATVもブロードバンドの仲間？

そうだ。30M以上の高速インターネットアクセスも可能になって、伸びも著しいよ。

「ラストワンマイル」って？

ブロードバンド回線の「足回り」（従来“加入者線”とか“アクセスライン”とか呼ばれていた）のことだ。既存のインフラの足回りは含まれないんだ。

ADSLは、ブロードバンド1300万回線の75％で、断然主役のようだけど、ADSLについて、もう少し詳しく教えて欲しいな。

わかったよ。次回教えよう。