ページの本文へ

Hitachi

IちゃんとP(パパ)小野田君の会話が続きます。

イラスト

Iちゃん

今日も、FMCの「内線ワンナンバーサービス」の続きを話してくれるんだったわよね。

小野田君

いままで、ウィルコムの「W−VPN」、NTTドコモの「オフィスリンク」、そして、ソ フトバンクの「ホワイトオフィス」を勉強したので、最後にKDDIの「ビジネスコールダイレクト」ですね。

Pパパ

そうだね。「内線ワンナンバーサービス」に着目して、今回はKDDIの「ビジネスコールダイレクト」について勉強しよう。

Iちゃん

それはそうと、鳴り物入りで登場した「FMC」も、なかなか盛り上がらなかったとも聞 いたけれど、この「内線ワンナンバー機能」で、FMCマーケットは右上がりになるのかしら?

Pパパ

そうだね。私は「既設(新設でも)PBXと連携して"携帯電話やPHSが"いつでも、 どこでも、内線番号で使えるシステム」は、ユーザーに歓迎されると思うね。
ただ、販売がウィルコムを除き「キャリア自身が販売する形式」(注1)なので、通信ディーラーからみると、販売意欲の点でいまいちのようだ。
この点が改善されると更に普及するとも言えるね。

ともあれ、中身について研究しよう。

Iちゃん

パパ、私ね、少し予習をしてきたの。
すこし話していい?

Pパパ

ほほう、予習してきたとは凄いね。雨が降らねばいいが・・・。(笑)
話してごらん。

Iちゃん

KDDIの「ビジネスコールダイレクト」はね、営業マンなどでは「BCD」とも呼ぶらしいの。
同一法人のユーザーで、予め登録したau携帯電話、KDDI電話(注2)のユーザー内で内線番号による各種通話が利用可能なシステムです。
2009年4月15日にサービス開始されました。

Pパパ

そうそう、その通り。
それで?

Iちゃん

サービス内容についても調べたわ。
図にしてきたので、見て頂戴。(図1)

図1 ビジネスコールダイレクトのサービス内容

イラスト

Iちゃん

それにね。
使用する携帯電話は、auのものが殆ど使用できるけれど、システムを使いこなす最適機種として「ビジネスケータイE05SH by SHARP)」が出たので、紹介するわ。
写真(図2)を持ってきたので見てください。

図2 ビジネスコールダイレクトのサービス内容

イラスト

この機種はね、次のような特長があるの。

  1. 管理制限機能
    カメラ機能やメール・EZweb(注3)による外部とのデーター通信機能などの各種機能をニーズに合わせて利用制限できる。この不必要な機能は、管理者のパソコンから制限できる。
  2. セキュリティ
    指紋認証によりセキュリティ機能と利便性を確立。
    遠隔操作でロックがかけられるリモートロックやmicroSD(注4)にも対応したメモリ削除機能(注5)を搭載している。
  3. 水濡れや落下に強い。
  4. ユーザビリティ
    海外でも利用できる国際ローミングや、聴き取り易い通話品質、名刺を撮影するだけでアドレス帳に登録できる機能を搭載。大容量バッテリーもオプションで可能

等があるのね。

Pパパ

いやいや感心、感心。
びっくりしたね。
システムの内容を説明できるかな?

Iちゃん

いいえ、予習はここまでなの。

Pパパ

はっはっは。やはりそうか。(笑)では、私から説明しようね。図3を見てくれ給え。

図3 ビジネスコールダイレクトのシステムイメージ

イラスト

図3をよく見ると、Iちゃんが説明した「サービス内容」も理解できるだろう。
念のため説明すると

  1. au携帯電話間において、内線番号による通話が可能
  2. au携帯電話−KDDI電話間において、内線番号による通話が可能
  3. au携帯電話−KDDI電話間において、内線番号による通話可能
  4. 拠点−拠点間のKDDI電話及び拠点−ユーザー自営網間において、内線番号による通話が可能
  5. au携帯電話−ユーザー自営網間において、内線番号による通話が可能

といったところだ。

Iちゃん

そうそう、パパ、もう1つ予習してきていたわ!

Pパパ

それはなんだい?

Iちゃん

このシステムの特長なの。
3つあるのね。
それも図にしてきていたので、図4を見て頂戴。

Pパパ

はっはは。
いいだろう。
その姿勢は評価しよう。(笑)

図4 ビジネスコールダイレクトの特長

イラスト

小野田君

お陰で、イメージが湧きましたし、システムも大体分かりました。
4社のシステムは「大同小異」の感もありますが、ポイントは

  1. ウィルコムはPHSで、既設のPHS使用のPBXでは、既設設備が流用できるメリットがある。(ただし、内線番号利用のPHSは専用機が必要)
  2. 他の3社(NTTドコモ、ソフトバンク、KDDI)は、携帯電話でそのキャリアの携帯電話はほぼ全機種使用できる。(一部不可もある)
  3. 既設PBXや新設PBXと連携して機能を発揮するが、その実現は「PBXの機能に依存する」ので注意が必要。
  4. 連携できる各メーカーのPBXの機種は、そのキャリアのホームページを参照する。
  5. 使用する外線(専用線)も、そのキャリアのものにしないといけないので、要注意。
  6. 内線番号で呼び合えることで、運用がスムースになり、業務効率が向上すると同時に、コスト削減の効果がある

といったところですね。

Pパパ

うんうん。よく纏めたね。

Iちゃん

でも、一番のポイントは、使う携帯端末が、そのシステムと同じキャリアのものでないと駄目、といった点じゃない かと思います
多くの会社で社員は、一般的に携帯電話のキャリアが違ったものを使っているんじゃないのかな。(図4)

図5 FMCと携帯端末

イラスト

Pパパ

そうだ。そこは大きなポイントだね。
「FMC」を採用する場合は、会社として携帯電話のキャリアの統一が必要になるね。
今日は、これでいいかな。
これで、「FMCの内線ワンナンバーサービス」については一段落したので、次回は、テーマを変えようね。

注1
キャリア自身が販売する方式:ユーザーとはキャリアが契約する。ディーラーがその受注に貢献すると「販売手数料」が支払われるケースもある。
注2
KDDI電話:図2の補足参照。(KDDI光ダイレクト/KDDI光ダイレクト/KDDI−IPフォンのこと
注3
EZWeb:KDDIグループの携帯電話サービス「au」が、cdmaOne方式の電話機向けに提供しているインターネット接続サービス。
注4
microSD:SDカードに関する業界団体SDアソシエーションが2005年7月に発表したメモリーカードの規格。SDメモリーカードのサイズを縮小したもので携帯電話に利用される。
注5
メモリ削除機能:利用には別途契約(ビジネス便利パック、または、「GPSMAP」が必要)

日立システムズフィールドサービスのサービス・商品に関するお問い合わせ

お電話でのお問い合わせ 0120-152-750 9:00〜17:00(土・日・祝日は除く)

Human*IT