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Hitachi

IちゃんとP(パパ)小野田君の会話が続きます。

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Iちゃん

パパ、今日は「ぶっつけ本番の質問でもいい」って言っていたわよね。
実は、前回NGNの「フレッツ光ネクスト」について教えて貰ったけれど、そもそも「フレッツ」とか「ネクスト」の意味について聞きたいわ。

Pパパ

そうかね。
私たちの家庭や会社に繋がる「いわゆる外線」は、「加入者線」とか「アクセス回線」とか呼ばれてきたんだが、最近は洒落た言い方で「ラスとワンマイル」などと言われるのを知っているかい?

Iちゃん

知っているわ。
アナログ電話回線やISDN(INSネット64/INSネット1500)までの従来の外線を「アクセス回線」とか「加入者線」とよんで、ブロードバンドになったアクセス回線を「ラスとワンマイル」って言うんでしょう?

Pパパ

ほほう、知っていたかい、感心、感心。
では、小野田君。Iちゃんの質問の「光の外線をBフレッツ」というが「フレッツ」の意味を知っているかい?

小野田君

僕も知りません。
知っておくとお客様との会話に役立つし、教えてくれませんか。

Pパパ

図1に「フレッツ」の意味を書いたよ。

図1 フレッツの意味

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Iちゃん

「フレッツ」は分かったけど、「B」は何の意味?

Pパパ

流石のパパも分からないが、ブロードバンド「Brodeband」のBかな?

Iちゃん

はっはっは。パパも知らないことがあるんだ。愉快、愉快。

Pパパ

じゃあ、もう1つ聞こう。
「フレッツ光ネクスト」の話をするんだが「ネクスト」の意味を当ててごらん。

Iちゃん

そんなの簡単!「Bフレッツの後継=次の光IP電話」って意味でしょう。

Pパパ

そう、その通り。易し過ぎたね。(笑)
NGNを利用して、Bフレッツのメリットに加えて「将来性」「高品質」「信頼性」「セキュリティ」の面でパワーアップした次世代の外線というわけだ。
このことは前回話したね。

その内容に入る前に、もうサービス提供が始まっているので「現状」について話そう。

NTT東日本では、サービスエリアの拡大に努めていて、今年の2009年3月時点でBフレッツの提供地域の72%をカバーしているんだ。
来年2010年には、ほぼ100%に達する予定だそうだ。

 

具体的な加入者数は、08年7月に1500回線だったのが、09年3月には35,000回線にまで増加し、そのうちの約10%は「Bフレッツからの移行」となっているんだ。

小野田君

でも、お父さん、NTTの大きな目標だった2010年度に3000万加入の確保は、難しくなって2000万に下方修正され、さらに最近ではその達成も難しいと聞きましたが?

Pパパ

そうだ。よく知っていたね。
しかし、NTTでは、将来的には殆どのサービスをNGNに移行する計画を立てていて、Bフレッツをフレッツ光ネクストに切り替えることになるんだよ。

小野田君

図2 ADSL vs 光IP

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そうすると「IP電話には3種類=(1)“050”のADSL/(2)Bフレッツの光IP電話/(3)NGNの光IP電話、がある」と思っていいんでしょうか?

Pパパ

そうだよ。

Iちゃん

どう違うの?

Pパパ

これは分かり易く整理しておくといいね。
表1に整理したから参考にしてくれ給え。

今の加入電話(アナログやISDN)が、“050IP電話(ADSL)”や光IP電話、フレッツ光ネクストに移行していって、究極的には「フレッツ光ネクスト」になっていく、ということだね。

いつの日か、NTTは「Bフレッツからフレッツ光ネクストへの移行」の際の費用(注1)を無料で対応することも検討しているそうだよ。

Iちゃん

あら、そうしたら「Bフレッツの加入者」は、「気がついたらNGNに移行していた」ってことになるのね。

Pパパ

そうだ。そういうことになる日が来るようだよ。

表1 IP電話の種類とメリット・デメリット

表1 IP電話の種類とメリット・デメリット
種類 インフラ メリット デメリット
1 050IP電話 ADSL
  • 安価
  • 実用上は充分
  • 既存メタリックケーブルで可
  • 通話品質
  • “OAB〜J”番号付与不可
  • 番号ポータビリティ不可
2 ひかりIP電話 Bフレッツ
  • 加入電話よる通話料が安価
  • 通話品質は加入電話並み
  • 番号ポータビリティ可能(“OAB〜J”番号可能)
  • サービス提供不可のエリアがまだある。
  • レガシー加入電話で提供する機能のうち提供できないサービスがある。
3 フレッツ光ネクスト NGN
  • 音声品質は加入電話以上(7KHz音声通信)
  • 番号ポータビリティ可能(“OAB〜J”番号可能)
  • ひかりIP電話(Bフレッツ)よりも
    (1)信頼性
    (2)安定性
    (3)サービス性
    (4)VPNが優れている
  • サービス提供不可のエリアがまだある。
  • Bフレッツ提供地域でも、利用不可の地域がある。
  • レガシー加入電話で提供する機能のうち提供できないサービスがある。
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Iちゃん

前回と今回「フレッツ光ネクスト」について、教えて貰ったけど、直ぐに加入したいというメリットが、いまいち少ないように思うんだけど・・・。

Pパパ

そういう人も少なくないね。
しかし、今年度末までには、新サービスも追加になって魅力が増してくるし、法人用のサービスの普及が、NGNの普及につながり、我々のビジネスも立ち上がってくる期待があるんだよ。(図3)

補足するとね、 最近NTTが明らかにした、NGNのグレードアップ、つまり新サービスメニュー3点のことだ。
(1)帯域確保型データ通信
(2)NGN対応の法人向けIP電話サービス
(3)回線認証機能の外部提供
が年内、または年度内にサービス開始が予定されているんだね。

図3 NGNのグレードアップ

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小野田君

(2)の法人向けIP電話サービスは、どのような内容ですか?
我々のビジネスに影響が出てきそうですね。

Pパパ

そうだね。
2009年度内にサービス開始予定で、いまのひかり電話ビジネスタイプよりも機能を少なくして、最大チャンネルを100、300番号程度まで拡大する内容のようなんだが、詳細はまだ明らかにされていないので、公開されたらまた、(1)も(3)も併せて勉強しようじゃないか。

小野田君

PBXの外線が、NGNのフレッツネクストにすることが主流になれば、ビジネスにも変化が出てきますね。楽しみです。

Iちゃん

パパ、今日は有難う。
収穫があったわ!
次回も、また、質問するので、よろしくね。

Pパパ

はっはっは、いいとも。

注1
現在の移行に必要な費用:現在Bフレッツからフレッツ光ネクストに移行する場合は、1万〜2万7000円の工事費が発生する。

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