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Hitachi

第31回 通信速度の話

IPよもやま話

IちゃんとPパパの会話が続きます。

イラスト

Iちゃん

パパ、今日は「通信速度の話」だったわね。
次世代携帯の速度が「どの程度じまんできるのか?」楽しみだわ!

Pパパ

そうだったね。
では、いきなり「次世代携帯の速度」を、他の通信メディアと比較してみよう。
表をみてごらん。
表1が今使っている携帯電話と次世代機との比較で、前回のおさらいのようなものだが、表2が、Iちゃんのリクエストの答で、他の通信メディアとの比較になるんだが、如何かな?
特に、表2を見たら実感が湧くと思うがね。

表1:現用機と次世代携帯との比較

表1:現用機と次世代携帯との比較
 第3世代携帯電話
(NTTドコモの例)
第4世代携帯電話
開始時期2001/102010年度
投資額(円)3兆円弱1000〜2000億
通信速度0.38M→3.6M (*1)100M(0.38の260倍)
効果1曲ごとの音楽配信アルバムごとの音楽配信
静止画や簡単な動画の送受信高精細、長時間の動画の送受信(2時間の映画が3分以内)
長文、イラスト入りのメールパソコン並みのメール
*1
:06/8に速度アップしている。

イラスト
これだけ見ても、凄いと思うでしょう。
でも表2を見ると、更に実感しますよ!

表2:主な高速通信サービスの速度

表2:主な高速通信サービスの速度
 サービス第4最大通信速度(bps)
無線 次世代PHS 20M以上
現行無線LAN 54M
次世代無線LAN(WiMAX)75M〜100M
次世代携帯電話
(第4世代機)
100M
有線 ADSL50M程度(下り)
電力線通信
(PLC) (*2)
80M
光ファイバー通信100M〜1G
*2
:屋内や近距離に限られる

イラスト
どうですか?
実感できましたか?

Iちゃん

横綱次世代携帯山
イラスト

本当だー!横綱級ね。ビックリしたわ!
それで、表1のような「効果」が期待できるってことが、よく分かったわ。
聞きかじりだけど、今の日本の携帯電話は、国際的には標準ではないそうだけど、第4世代機はどうなのかしら?

Pパパ

いい質問だ。
ことし開催される「世界無線通信会議(WRC)」で、世界共通の周波数帯についての採択をした上で、通信規格を策定し、日本では2010年頃から商用サービスが始まる予定なんだね。

Iちゃん

そしたら、「第4世代機」とIPの関係って?

Pパパ

いい質問が続くね。(笑い)
IPv6に対応していてね。無線LANやWiMAX、Bluuetooth(ブルートゥース)と連携し固定通信網と移動通信網をシームレスに利用(FMC)できるようになる点があるんだ。
2006年12月25日の実験でNTT DoCoMoは、何と約5Gbpsのパケット信号伝送に成功しているんだよ。

Iちゃん

エーッ! 5Gですってー!凄いわね。
それはともかく、パパ、いっぱい「初耳用語」が出てきたわ!
(1)IPv6、(2)WiMAX、(3)Bluuetooth、(4)FMCと4つもよ!

Pパパ

折角、いい質問をするので誉めてあげたのにがっかりだね。
(3)Bluuetooth(ブルートゥース)と(4)のFMCの2つは、ちゃんと「勉強済み」だよ!(注1)
ノートを遡ってみてご覧!

Iちゃん

(ノートをめくる)あーっ!本当だ、ゴメンナサイ!
じゃあ、勉強していない(2)の「WiMAX」と(3)の「Bluuetooth(ブルートゥース)」について、次回以降教えてよ!

Pパパ

ハハハハ、なかなか素直に謝ったね。
では、次回は(2)の「WiMAX」、次々回は、(3)の「Bluuetooth(ブルートゥース)」にしよう。FMCにも関係あるし、面白い話になるよ。

Iちゃん

そう、期待しているわ。今日はどうもありがとう。

注1
説明済み:次のように、このコラムで解説済みですので、再読をお願いします。

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