ページの本文へ

Hitachi

株式会社 日立システムズフィールドサービス PBXソリューション

医療機関2026.03.12

ナースコールのスマホ連携は便利?メリット・注意点を詳しく解説

  • ナースコール
  • スマホ連携
  • PHS
  • スマホ
  • Facebookでシェア
  • Xでシェア
  • はてなブックマークでシェア
  • LINEでシェア

従来、ナースコールと連携する通話端末としてはPHSが広く普及してきました。しかし近年、公衆PHSサービスの終了に伴い、スマートフォン(以下、スマホ)との連携への移行が医療・介護施設で急速に進んでいます。

今回は、なぜPHSからスマホ連携への移行が進んでいるのか、その背景をはじめ、スマホ連携ならではのメリットや導入時の注意点について詳しく解説します。

目次

    ナースコールのスマホ連携とは

    ナースコールのスマホ連携とは、ナースコールシステムとスマホをネットワーク経由で接続し、患者からの呼び出しをスタッフのスマホへリアルタイムに通知する仕組みです。

    従来のPHSと同様にナースステーションから離れた場所でも呼び出しを受信できることに加え、無線LAN(Wi-Fi)を活用したIP通信により、さまざまなシステムやアプリケーションとの連携が可能になっている点が特長です。

    基本的な仕組み

    「ナースコール連携」の基本的な仕組みを、日立のIP構内交換機(Private Branch Exchange 以下、PBX)「NETTOWER CX-01(以下CX-01)」を例に説明します。

    「ナースコール連携」の基本的な仕組み

    患者が病室のナースコール用子機で呼び出しを行うと、呼び出し信号がナースコール制御機に入り、CX-01と連携します。CX-01が呼び出しを端末向けの着信として処理し、ネットワーク経由でモバイル端末へ通知を送信します。スタッフの端末に着信が入り、部屋番号・ベッド番号の情報を確認したうえで現場対応に向かうことができます。

    この仕組みによって、スタッフがどこにいても患者さんからの呼び出しに迅速に対応できるようになっているのです。

    スマホ連携ならではの機能

    スマホ連携により、従来のPHSでは実現できなかった機能を活用できます。

    従来どおり、複数の患者から呼び出しがあった場合、複数のスタッフに一斉に呼び出しを行える点に加え、無線LANを利用したIP通信によってスマホをさまざまなシステムやアプリケーションと連携させられるため、より効率的な業務運用が実現します。

    ネットワークカメラと連携することで、施設利用者のモニタリングができ、映像による事前の状況確認が可能です。

    さらに、電子カルテとの連携が可能な機種の場合は、診療科目や救護区分を確認しながら対応できるほか、チャット機能も利用できるため、より効率的な業務遂行につながります。

    ナースコールのスマホ連携のメリット

    スマホ連携型ナースコールは、以下のような多岐にわたるメリットをもたらします。

    • 業務改善を促進
    • コストメリット
    • 操作性の高さ
    • コミュニケーション強化
    • 情報の一元管理
    • 自動アップデートが可能

    それぞれ解説します。

    業務改善を促進

    スマホでは、複数のツールを並行して使用できることが大きな利点です。電子カルテ、見守りカメラの映像確認など、従来は別々の端末で行っていた作業をスマホ1台で完結できるため、業務負担が軽減されます。

    ナースステーションに戻らずとも、その場で即座に記録を残したり確認したりできるため、業務の効率性が向上します。

    コストメリット

    有線タイプのナースコールと比較して、無線方式では配線工事の規模が小さく済むため、初期投資を抑えることができます。Wi-Fi環境の構築は、ナースコール用途以外にも活用可能です。

    また、ナースコール以外の機能も集約できるため、システム管理費や機器導入費といったコストの削減につながります。

    操作性の高さ

    ほとんどのスタッフがスマホ操作に慣れているため、導入後すぐに使いこなしやすいのも利点です

    一般的にシステム導入の際は試験導入の期間を確保したり、教育の手間がかかったりしますが、早い段階で期待した効果を得られる場合が多くあります

    コミュニケーション強化

    通知の受け取りや通話だけでなく、チャット機能でメッセージをやり取りしたり、複数のスタッフに一斉通知したり、インカム連携でハンズフリーでの会話が可能です。豊富なコミュニケーション手段により、スタッフ間の連携強化が図れます

    情報の一元管理

    ナースコール以外のツールもスマホに集約できます。見守りカメラ映像、バイタルセンサー情報、介護記録システムなど、複数の情報をスマホ1台で確認・操作できます。

    電話やメモ、電卓などのほか、夜間の巡回にも使えるライト機能など、スマホ自体に備わっている機能も幅広く活用可能です。

    自動アップデートが可能

    システムのアップデートを継続的に行えるため、パフォーマンスの向上やセキュリティの強化を自動的に実施できます。PHSと比較して、システムの陳腐化を防ぎ、長期的に安定した運用が可能となります。

    ナースコールとスマホを連携する際の注意点

    スマホ連携では、病院内ネットワーク環境(Wi-Fiなど)が必須です。既存のWi-Fi環境がある場合でも、ネットワークの利用が集中すると通話品質の劣化や移動中の音切れが発生する可能性があるため、追加工事が必要となるケースがあります。

    Wi-Fi環境の混雑や停止リスクへの対策としては、免許不要のプライベートLTE規格であるsXGP(shared eXtended Global Platform)の採用が有効です。sXGPは施設内で独立したネットワークとして運用できるため、BCP対策としても優れています。

    【補足】PHSから乗り換えたほうがよい?

    現在旧スプリアス規格のPHSと連携している場合、将来的に使用できなくなるリスクが存在しますが、必ずしも今すぐ全面的な入れ替えを行う必要はありません。

    旧スプリアス規格とは、無線設備から発射される不要な電波に関する旧基準であり、電波利用環境の維持・向上を目的とした法改正により、段階的に利用が制限されています。

    当初は2022年11月までの期限でしたが、コロナ禍の影響により「当分の間」に延長されたものの、終了時期は不透明な状況です。

    ただし、新スプリアス規格対応のPHSへ更新することで継続利用が可能です。例えば日立製PBXでは、公衆PHSが終了したあとも、構内PHS(内線用)として利用できるため、既存の運用を維持しながら長期的に活用できます。構内PHSは施設内に独立したアンテナを立てて使用するため、公衆PHSサービス終了の影響を受けません。

    現状のPHS種別(旧スプリアス規格か、新スプリアス規格か、構内PHSか)、病院内の無線品質、運用要件(外線通話まで必要か、内線のみか)を評価し、新スプリアス規格対応PHSへの更新、スマホへの移行、または段階的な併用など、施設の状況に応じた柔軟な選択をおすすめします。

    関連記事:「病院でのPHS代替品は?スマホのメリットと導入手順を解説」

    ナースコールとスマホ連携するなら日立システムズフィールドサービス

    日立システムズフィールドサービスの「NETTOWER CX-01」「NETTOWER MX-01」では、スマホとナースコールの連携が実現し、最大16台のスマホをほぼ同時に呼び出すことが可能です。呼び出し時には患者名やベッド番号、緊急度に合わせた着信音、カメラ映像を表示でき、的確な状況把握をサポートします。

    また、IPカメラや生体モニターシステム、各種センサーとの連携も可能です。通話録音機能により品質向上を支援し、災害時の通話手段確保でBCPもサポートいたします。

    さらに、構内PHSの継続利用が可能で、新スプリアス規格対応PHSへの更新も提案いたします。病院内ではPHS、病院外や移動時にはスマホと、環境に合わせた内線運用が実現します。

    日立システムズフィールドサービスは、メガバンクをはじめとした金融機関、公共機関、鉄道事業者から、ホテル業界をはじめとする大規模施設、中小企業まで、幅広い業種・規模のお客さまに合わせたソリューションを提供してきました。

    長年の実績の中で培われた確かな品質と最新技術、そして豊富な経験に基づく的確なコンサルティングで、お客さまに安心してお任せいただける体制を整えています。

    ナースコールとスマホの連携をご検討の際は、ぜひご相談ください。


    >>「PBXスマートフォン連携」のサービス詳細はこちら

    まとめ

    ナースコールのスマホ連携は、業務効率化やコスト削減、情報の一元管理など多くのメリットをもたらします。ネットワーク環境や運用要件を踏まえ、自施設に合った方式を選ぶことが重要です。将来を見据えた病院内コミュニケーション環境の整備として、スマホ連携型ナースコールの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

    • 「NETTOWER CX-01」「NETTOWER MX-01」は株式会社日立情報通信エンジニアリングの商標です。
    • 「NETTOWER CX-01」「NETTOWER MX-01」は株式会社日立情報通信エンジニアリングの製品です。
    • その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。
    • 製品の改良により、予告なく記載されている仕様が変更になることがあります